映画『キャッツ』レビュー 人面猫?精神崩壊?確認してきました!

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サブカル
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からあげ速報1/25、みやまあかねさんの記事『映画版キャッツに賛否!?「全然マトモだった」「精神が無事破壊された」気になるその作品!!』に最後「からあげ速報で映画レビューをよく寄稿しているサブカルおじさんTISMさんは観に行くのでしょうか。」と書かれていて「こんなこと書かれたら見に行くことになってしまうじゃないかw」と早速見に行くハメになりました。みやまあかねさん!ありがとうございます!『パラサイト 半地下の家族』は今度見ることにしますよ!トホホ。

真面目な話をすると、守備範囲外の映画ってこうでもしないと一生見ませんから。たまにはこうやって無理矢理見ることもないと視野は狭まる一方になりがちです。

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筆者の立ち位置

レビューの前に僕の『キャッツ』への立ち位置を説明しておきます。劇団四季の「キャッツ」は1度見たことがあるのですが、いかんせん20年近く前、さらに当日は体調が悪かったこともありお話は全く覚えていません。プロの舞台を観劇したのはこれが最初で最後。舞台には無縁の人間です。

ミュージカル映画についても説明を。『LA LA LAND』は大好きな映画で、見た後に元ネタとされている『ロシュフォールの恋人たち』『シェルブールの雨傘』といったミュージカル映画も見ました。インド映画の『バーフバリ』も好きです。なので積極的に「ミュージカル映画を見たい!」とまでは思いませんが、抵抗はありません。

キャッツ達の造形は映画をちゃんと見ていれば受け入れられるので気にせずに見にいこう

オープニング。夜空、しかも雲の上、雲に猫の顔が浮かび上がります。カメラが地上にぐぐーっと降りてくると、古い石畳の街、車が走る周辺にキャッツ達が見え隠れします。どうやら運転手は普通の人間で、車から降りて布袋を放り投げます。布袋は人間の両手のひらで受け止められそうな大きさの動くもの(おそらく子猫)が入っており、キャッツ達が集まってきます。ふと気がつくと布袋はいつの間にか人間が入るくらいの大きさになっており、中から主役のヴィクトリアが登場してオープニングのミュージカルシーンへ突入します。

やられました!ここまでセリフ一切ありません。夜空に猫の顔でファンタジーであると示し、車という最も人間らしいものから離れたとたんに猫が擬人化して踊り出すことで「これから人間の世界じゃなく猫の世界の話がミュージカルではじまりますよ!」と宣言して見せたのです。わずか数分です。お見事!

これがあるので、この後どれだけあの見た目の猫が歌って踊ろうとも最後まで違和感はありません。雰囲気を壊しません。逆にこれを理解できない、もしくはどうやってもあの造形は生理的に無理な人は仕方ありません。自分はこのパーティーに合わなかったのだと思って諦めましょう。

「ファンタジー映画」の中での「本物」は伝わりづらい

いよいよ映画がはじまります。あの造形は受け入れられた。歌も素晴らしい。ダンスもハイレベル。なのに僕は退屈でした。

映画後半に至るまで、延々と主人公ヴィクトリアへ説明するかたちで「猫達の紹介」と「何のための舞踏会なのか」の説明に時間が割かれます。歌も繰り返しが多く、ひとつひとつが長いです。これ、おそらく舞台と同じ構成なのではないかと推測します。舞台では当然生身の役者が目の前で歌って踊るので、その身体性に見とれたり、生歌の迫力に聞き惚れたりするわけですが、映画ではそうはいきません。

特にCG技術が発達した今、画面の中で起こることについて、ちょっとやそっとのことでは観客は驚かなくなっています。それでもこれを書いている現在公開中の『フォードvsフェラーリ』のように本物の車を走らせる迫力を見せつけることは可能だし、最近はあえて本物を使う潮流もあります。しかし本作は猫を擬人化したファンタジーです。どう見てもCGは使われてて当然の映画です。その中で本当にダンスして歌っていたとしても「本物であることの感動」はかなり削がれてしまいます。「ファンタジー」と「本物であることの感動」を組み合わせることはとても難しいのです(組み合わせることで効果を出している作品も沢山あります)。

【警告】この後ネタバレします。ご注意ください。

それでも名曲「メモリー」のシーンは白眉

それでも選ばれた1匹を決めるシーンでジェニファー・ハドソンによって歌われる、誰もが聞いたことのある名曲「メモリー」には心揺さぶられます。曲の力と歌唱力、映像と脚本。全てがここに集約されているのを感じます。物語はいよいよラストのまとめに向かっていきます。

映画であることを活かしたラストはドキっとさせられる

ここまで舞台の映画化にあたって、上手くできるいるところ、できてないところどっちもあるなあと思っていたのですが、ラストではミュージカルでは不可能なこと、映画でこそできる演出にドキっとさせられることになります。

なんとキャッツの長老猫がスクリーンに向かってしゃべりかけてくるのです!ここまで神の視点から映画を見ていたのに、突然「で、あなたはどうするの?」と問うてくるのです。別の世界の話じゃないのよ、あなたの話なのよ、と言われるのです。これはミュージカルでは難しい演出です。長老と目が合った観客は否が応にも考えることになるのです。このラストだけで映画にする意味は充分果たせていると思います。

総評としては低い評価

僕個人としては、いつもなら避けて通るタイプの映画なこともあって評価は低いです。見た直後「10点満点で何点?」と聞かれて「4点」と答えたくらいです(今は5点くらいに上げたいかな)。

ミュージカル映画が好きな人や舞台が好きな人はもっと楽しめると思いますし、何より役者陣の歌とダンスは本当に凄いです。見る価値あると思いますよ。

映画を見てもなお、キャッツ達の造形で嘲笑してる人、ちゃんと見た方がいいですよ。導入はキッチリやっているし世界観をぶち壊すこともないはずです。面白おかしく嘲笑するために映画見てるんじゃないの?と思ってしまいました。当たり屋的に映画見るのも面白いとは思うけれど、そこまで酷い映画じゃないはずです。見る前のイメージにとらわれずに評価するところはちゃんと評価してあげたいですね。


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