3月8日は、国際女性デー。#国際女性デー #IWD2020 #InternationalWomensDay

K2

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ジェンダー
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 その起源は100年遡り、1904年にアメリカ・ニューヨークで女性参政権を求めて行われたデモが起源だそうです。

 1975年に国連が「International Women’s Day」と決めてから、世界中に広がりました。

 こんにちは。K2です。今日は「国際女性デー」をベースに、色々と書きたいと思います。

 少し遠回りをしますが、「差別」とはどこから来るのでしょうか?なぜ「差別」が起きるのでしょうか?

 それは「社会の構造」です。「構造」には、物理的なものだけではなく、文化的なものも含みます。

 わかりやすい例を挙げれば、「階段でしかホームに行けない駅」。健脚な人にとっては何でもないことですが、車椅子使用者にとっては、他人の助けがないと駅を利用することができません。ベビーカーの使用者も似たような状況になります。これが指摘されるようになって、近年ではどこの駅でもエレベーターやエスカレーターが設置されるようになってきました。色々な街中の施設も、少しずつ車椅子で入りやすい場所が増えました。が、まだまだ「差」があるのも事実です。

 気をつけたいのは、ここで「善意/悪意」は関係がない、ということです。いくら善意で移動を手伝ってあげる人がいても(それ自体は素敵なことですが)、構造そのもの(他人の助けがないと移動できない状況)は変わりません。また、たとえばお店の経営者が「車椅子使用者も利用しやすいように作れば、もっと儲けられるだろう」と考えていたとしても、利用しやすくなるのは「良いこと」です

(参考:差別が構造の問題であることのわかりやすい例示 )

 さて、こういう視点で考えて、「女性差別」はどこから来るのでしょうか?

 国際女性デーの起源となった、当時の「女性は投票できない」というのは分かりやすい例でしょう。最近では、いくつかの医大入試で点数操作をしていたことが明るみに出ました。

 医大入試差別の大元を辿ると、「医者が女性だと信頼できなくて嫌だ」という声(私は「んなわけねぇだろ」と思いますけど)が意外に大きいことに気付きます。結果、医者になるのは男性が多く、「男性の方が信頼できる」という社会的な雰囲気が維持され、それが正しいものかのように思われていく・・・(これを「差別の再生産」と呼んだりします)

 一般に、社会において「政治家、医者、経営者」などは「主に男性の仕事」とされ高収入である一方、「社会を維持する仕事」(掃除、介護、保育etc)は「主に女性の仕事」とされ、低収入であることが多いですね。この「性別役割分担」と「収入の多寡」が、性差別が続く大きな原因であるように思います。

どの仕事だって、人類が存在していくうえで大切な役割だと思うんですけどね。

もちろん、性差別の問題は「職業」にまつわるものだけではありません。「若い方が価値がある(エイジズム)」とか「外見を評価する(ルッキズム)」というのは(それ自体も問題ですが)男性と比べて圧倒的に女性に向けられます

この「社会的構造から来る強弱」を見る時に、強者側をマジョリティ」、弱者側をマイノリティ」と呼びます。一般的な用語としては数の多い方を「マジョリティ」と呼ぶのですが、差別構造について使う時には数の大小とは無関係であることを覚えておきましょう。

さて、世の中に「差別の軸」はいくつもあります。特定の人が、ある軸ではマジョリティであり、別の軸ではマイノリティであることもあります。もちろん、同時に複数のマジョリティ性を持つことも、複数のマイノリティ性を持つこともあります。

複数のマイノリティ性を持つ人に対する差別を「複合差別」と呼びます。日本では在日コリアン女性に対する差別が裁判所で「複合差別」と認定され、損害賠償が認められました(2017年)

この裁判については「#黙らない女たち」(かもがわ出版)に詳しく書かれています。

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ほかの様々な「複合差別」について、「ヒューライツ大阪」のサイトを紹介します。

複合差別と女性 | ヒューライツ大阪
アジア・太平洋地域における人権の確立・伸長に貢献する団体

「差別の軸」は交錯することもある、と書きました。

たとえば、障害者の男性(Aさん)と、健常者の女性(Bさん)を想定してみましょう。

「障害の有無」という軸では、Aさんがマイノリティです。「ジェンダー」の軸では、「Bさん」がマイノリティです。

 総合的にどちらがマイノリティか?というのは、一概には判断できませんというか「そういう判断をすべきではない」と思います。

実は、この辺からが本題です(遅)。前回の話題に近づいていきます。

「ジェンダー」という概念には、捉え方に幅がありますが、ここでは「社会的通念における性区分」としておきます。

 私たちの人間社会は、「女性/男性」という区分を、大きく共通のものとして扱っています。私たちは、生まれた時に、誰か他人によって「女性/男性」の区分をされて、物心つく前からそのジェンダー区分によって育てられます。与えられたジェンダーに苦痛を感じ、別のジェンダーで生きようとする人をトランスジェンダー」と呼びます。そして、トランスではない、与えられたジェンダーのままで生きる人をシスジェンダー」と呼びます。

(「シス」「トランス」はどちらもラテン語が由来です。「トランス脂肪酸」とか「トランスフォーム」も語源は同じですね。)

 私たちの世の中は圧倒的に「シスジェンダー」のために作られています。そもそも「トランスジェンダー(またはトランスセクシャル)」が社会的に認知されたこと自体がごく近年のことで、米国で「トランスセクシャル」が医学用語として提起されたのが1957年、世界で初めて法律性の変更が認められた(スウェーデン)のが1972年日本でも認識されるようになったのは21世紀に入ってからではないでしょうか。

 シスジェンダーというのは、(男女に関わらず)トランスジェンダーに対して圧倒的にマジョリティ(強者)なのです。
でも決して「悪者」ではありません。

 世の中で「ジェンダー区分」が行われる時、ほとんどの場合はトランスジェンダーの存在を想定していません。その中で、トラブルを起こさないように、あるいは巻き込まれないように、常に「シスジェンダーの動向に気を遣い、配慮しながら」トランスジェンダーは行動しています。

 急に病院に送られる時ですら、恐怖を感じています。実例として、当事者のブログをひとつ挙げておきます。

トランス性が””シス=システム””の中で生きるということ(黒井みふ子)

 もっとも「シスジェンダーの優位性」が強く表れるのが、男女に区分されたスペースです。前回の記事(こちら)で書いた公共トイレとか、公衆浴場は典型的ですね。そういう場所について殊更に話題にすることによって、他の場面でもトランスジェンダーにとっては「息苦しい」社会がつくられます。前回の記事で書いたとおり、「お茶の水女子大がトランス女性の受験を受け入れると発表して以後、それに反発する人たちがトイレ・風呂の話題にすり替えていきました

 おそらく、多くのトランスにとって「性別分離されたスペースで違和感を持たれないこと」は「平穏に生活するための手段」であって、「目的」ではないと思います。「明らかに違和感を持たれるような人」が「無理やり」性別分離スペースに入ってくるという想定は、実態としてあり得ません。

 そういう話題を取り上げること自体が「社会的抑圧」として働く、ということを認識しておくべきかと思います。マジョリティにとっては何でもないようなことが、マイノリティにとっては生死にすら関わること、ってありますよね。「男性は気付かないけど女性は困っていること」って、たくさんあると思いませんか。

 トランスの身体や生活実態は1人ひとり大きな違いがあります。シスだって色々と違いがありますが、それを軽々と上回る多様性があります。性別移行の途中段階、何を優先して移行を進めるか、どこまでのレベルで移行を望むか、などなど・・・

正直にいえば、誰もが他人のことはわかりません。だから、「不必要に干渉しない」ことがけっこう大事です。同時に「知ること」も大事ですが・・・

「だれにとっても」安全で安心できる社会を目指すこと。「一部の人」の安全安心のために誰かを犠牲にしないこと。これが、いろんなことについて話し合う上でまず守るべきルールだろう、ということを強調して、今回の論考の締めくくりにしたいと思います。

長くなってしまいました。お読みいただき感謝します。


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コメント

  1. 匿名 より:

    弱者男性は強者男性に対する運動すりゃいいのに(つまり経済格差是正)、女を仮想敵にしてると解決する問題も解決しない

  2. 匿名 より:

    https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67838
    女性の人権
    私の身に起きたこと

  3. 匿名 より:
  4. 匿名 より:

    一般に、社会において「政治家、医者、経営者」などは「主に男性の仕事」とされ高収入である一方、「社会を維持する仕事」(掃除、介護、保育etc)は「主に女性の仕事」とされ、低収入であることが多いですね。この「性別役割分担」と「収入の多寡」が、性差別が続く大きな原因であるように思います。

    これはすべての女性と強者男性による弱者男性への差別なので、女性が被害者面はおかしい

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