みなさま、コンニチワ!
3月も目標の映画10本、無事見ることができましたので全レビューさせてもらいます。
その前に、今月は3館にお邪魔したので、各映画館でコロナウイルス対策どうしてるのかを僕が実際に見た範囲でお伝えしようと思います。
各映画館のコロナ対策と客入り
まずイオンシネマ。
購入できる席は1つ飛ばしでしか購入できなくなっています。これはコロナウイルス対策抜きにしても見やすい環境でいいですね!

と思ったらお客さん僕だけやーん!

マイナーな映画とはいえ1日1回上映なのに観客は僕1人。明らかに利益を出せておらず心配になります。
お次は東海地方を中心に展開しているコロナシネマワールド。名称のとばっちり感がハンパないです。

コロナのコロナ対策。
購入できる席は1列飛ばしです。

『Fukushima50』の公開初日3/7の22時の回で30人ほどでしたでしょうか。まだ今ほど深刻化してなかったからか、大宣伝したメジャー映画だからなのか、レイトショーのわりにはそこそこ入ってました。
最後に小さな映画館。今回は刈谷日劇さんを紹介します。これぞという映画をセレクトして上映してくれる、映画ファンから信頼厚い映画館です。

見ての通り100席に満たない小さな劇場。通常でも座席指定がないので間隔を空けて座らせる対応はありませんでしたが、チケット売り場(正確にはチケットはないので対面レジで料金を支払って入場します)で手をその場でアルコール消毒してから支払いをするようにしていました。
『ヘヴィ・トリップ』を見ましたがお客さんは8人ほどでしょうか。当然、通常でも間隔を空けて座る人数でした。
この状況下、映画館に行くのってどうなの?
「三密」がいけないなんて言われる中、映画館が避けられないのは密閉です。音や光が入らないようにするためにこれは仕方ない。その中でシネコンでは密接を避けるような配慮がなされています。密集については客入り次第なので運としか言いようがありませんね。
僕は映画ファンです。映画館に潰れてほしくない。人に「ぜひ行って」なんて言える状況じゃないですが、僕だけでもマスクや消毒など出来るだけの個人的な対策はしながら、映画館が営業する限りは行ってお金を落としたいと思っています。
できれば映画館をはじめ客足が途絶えそうな全てのところに国が援助金を出して、休業も含めてしっかりコロナ対策をして欲しいと願うばかりです。
さて続いて3月見た映画の全レビューをします!
3月見た映画全レビュー!
旧作映画のみ( )で日本公開年を記載しています。
チャーリーズ・エンジェル 50点

『チャーリーズ・エンジェル』
50点
美女スパイ3人が活躍するアクション映画。
ド頭から女性差別を交えて口説いてくる男性を、美女スパイが完膚なきまでにぶっ倒すことで「今回は女性エンパワーメント映画ですよ!」と宣言してみせます。
その男性役が東洋系。そういうイメージでキャスティングされたのなら、わかっちゃいるけど悲しすぎます。トホホ。
しかしこの女性エンパワーメントというテーマの魅せ方が上手くない。せっかく今年はフェミニズム作品盛り上がってるのに勿体ない作品でした。
JUDY 虹の彼方に 80点

『JUDY 虹の彼方に』
80点
女優ジュディ・ガーランドの伝記映画。
見ていてひたすらにツライ。
ジュディを応援したいのだけど、裏切られる。成功してはすぐにぶち壊す。それは彼女が子役の頃から追い詰められながら仕事をさせられたのが原因なのでまたツライ。
精神疾患で心と体が思うようにコントロールできない子を何人かみてきたので、そんなことも思い出しました。
Fukushima 50 50点

50点
Twitter政治クラスタにはお馴染み福島の原発事故の映画です。
事実と違うとか立場によっての賛否とかありますが、からあげ速報では映画作品として面白いのかどうかについて書きました。

ピーナッツ・バター・ファルコン 75点

75点
からあげ速報管理人に勧めてもらった映画です!

(まだ観てないんや……観たかったんや……)
施設から逃げ出したダウン症のザックと、人の獲物を盗んで逃げ出したタイラー。追われる2人のロードムービーは、ザックを追ってきたエレノアを加えて進んでいきます。
主人公ザックは実際にダウン症の役者が演じていて、彼の「映画スターになりたい」という希望から作られた映画なのだそう。ちゃんと映画スターになってると思いますよ!
僕のクセで登場人物が好きになっちゃうと採点が甘くなりがちってのがあるのですが、まさにそんな映画でした。
お話は少し雑なところがありますが、3人が大好きになっちゃえば些細なことです😉
三島由紀夫vs東大全共闘 80点

80点
当時の映像を解説を交えて作られたドキュメンタリー作品です。
まず映画を見て驚くのは三島由紀夫が優しいこと!こんなに優しい人だとは思いませんでした。
若い人たちと積極的に話す話す。そして彼らに対して敬意もあります。決して論破して追い詰めよう、嘲笑してやろうなんてしません。やろうと思えばできただろうに、彼らの言葉をしっかり受けて応える姿のなんと優しいことか。その気持ちが伝播したのか、会場の一体感が増してくるのが当時の映像から伝わってきます。
右翼と左翼の対決と煽り文句もあるけれど、この一体感は対決と呼んでいいものか。ネトウヨだパヨクだなんて対決に明け暮れている方に何かヒントになることがあるかもしれません。

アメリカン・アニマルズ (2019) 85点

『アメリカン・アニマルズ』(2019)
85点
大学生4人組が図書室のレアな本を盗み出そうとする実話映画。こんなチーム犯罪映画見たことないです。
青春映画として痛々しいくて見てられない瞬間が何度もあって、U-NEXTで見たんですが一時停止をして悶絶すること数度。 それくらい感情移入してしまったし、彼らは特別な存在じゃない、僕らと同じ感覚の普通の大学生なんだと感じられて、彼らと一緒に泣いてしまします。
ヘヴィ・トリップ 俺たち崖っぷち北欧メタル! 75点

『ヘヴィ・トリップ 俺たち崖っぷち北欧メタル!』
75点
後悔するなら、クソを漏らせ!
ヘヴィメタルオタクのボンクラ4人組への気持ちがそのまま作品の評価です。
デタラメな脚本は公式サイトのあらすじ紹介を「注意!ネタバレを含む!」で載せるという、公式サイトにあるまじき紹介にも現れていて「あらすじなんてオマケですよ、4人の勇姿を見てくれ!」という姿勢を貫いています。
僕は4人のことが大好きになってしまったので、愛すべき最高のB級映画になりました。
なんと2の制作がきまったそう!
やったー!
弥生、三月 君を愛した30年 25点

『弥生、三月 君を愛した30年』
25点
またやってしまいました…。
インド映画『サーホー』を見るつもりが入るスクリーンを間違えてコレに…。もう自分が信用できなくなってきました。

(なぜスクリーンを間違えるのだろう?)
レビューはここに書くのが憚られる駄作だったので割愛します。知りたい人は僕のツイートのリンク先にどうぞ。30年間の携帯電話の変遷が見られるのがおじさんとしては懐かし楽しいので+15点。

ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド 95点

95点
第一次世界大戦の本物の映像に色をつけて補正したドキュメンタリーです。これはすごい!
本物なのですから、どんな劇映画も太刀打ちできないリアルさ。笑顔でカメラ写りを気にしたり、ふざけ合ったりする場面も白黒フィルムでなく、フルカラーでキレイな今の映像のように補正して見せられるので、当時の人達がみんな僕らと同じ人間なんだ、年端もいかない若者達だったんだと突きつけられる傑作です。2月に日本公開した『1917』を見た人は、あれの本物が見られるので必見です。
1月日本公開の映画ですが、すでにAmazonプライム・ビデオとU-NEXTで見れますのでぜひ!
ハッピー・デス・デイ(2019) 75点

『ハッピー・デス・デイ』(2019)
75点
同僚とフォロワーさん、2人に同じ日に勧められるという奇妙な縁があり見ることになったホラー映画。
ヤな感じギャルな主人公が誕生日に仮面の何者かに殺されるのですが、次の瞬間目覚めるとまた誕生日の1日が始まりまた殺されてしまいます。この同じ日のループを繰り返すうち彼女に変化が出てくるのですが…ってこれ『恋はデジャヴ』(1993)って映画と全く同じお話。映画内でもセルフツッコミが入ります。まあ元ネタの名作『恋はデジャヴ』の方が出来はいいのですが、主人公が女性になってホラー味にした分、新鮮に見れました。
ホラー苦手な僕でも見れたので、そんなに怖くないです。
まとめと4月の展望
思ったより新作映画ばかり見た3月でした。映画館の客数は僕の行く映画館では激減ってほどではないにせよ明らかにいつもより空いていました。東京では土日の営業を止めたりしていてコロナウイルスの影響は想像を超えていると思います。
3月後半からは名画座のように過去の名作を上映する映画館も出てきました。新作映画延期が続いてる影響もあるんでしょうけど、映画ファンとしてはこれも嬉しいところ。4月は何本か観に行こうかな。
コロナが収束したら使えるお得な前売り券を販売する映画館もありますし、アップリンク渋谷は映画館がセレクトした上映作品を自宅で観られるサービスも始めたりして、映画館も工夫しているようです。

なんとか持ち堪えてほしい。そのためには映画館に限らず国が動くことも必要だと思います。
僕もイチ映画ファンとして微力ながらお金を落としていくつもりです。
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コメント
「ハッピー・デス・デイ」に出てるルビー・モディーンって、マシュー・モディ(ー)ンの娘なんだね(IMDb調べ)
最近映画から離れてるので、知らなかった
思春期の頃に「バーディ」を観て、心にかなりズシンときた