トリガー最新作アニメ『BNA』はヘイトデモから始まる反差別アニメだ

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サブカル
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サブカルおじさん
サブカルおじさん

アニメ紹介いきます!

かとさよ
かとさよ

およ、ゆるキャン以来でしたっけ

サブカルおじさん
サブカルおじさん

面白いですよ、このアニメ

というわけで、どうぞ!



緑文字=加筆修正

 今日、紹介するのは映画じゃなく、アニメ制作会社TRIGGERの最新オリジナルテレビアニメ『BNA』を紹介します!

なぜ突然アニメ門外漢の僕がテレビアニメを紹介するかというと、このアニメは差別フェミニズム貧困犯罪を含んでいる社会的なテーマを扱っていて、からあげ速報読者にぜひ見てもらいたい作品だからなのです。

さらに、これを書いている現在、3話が放送し終わったところでまだまだ追いつけますし、Netflixでは先行で6話まで配信済みなのでコロナ禍の今、ステイホームしながら楽しむのにピッタリな作品だと思います!

今回、ネタバレは公式サイトに記載されているあらすじと、YouTube公式動画に出てるもの以外はしません。各話のあらすじにも少し言及はしますので、全く予備知識無しで見たい人はアニメを見てから読んでくださいね。

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・どんな物語なの?

まず公式サイト記載のストーリーをどうぞ!

“人類”と“獣人”が共存する社会。

獣化遺伝子・獣因子を持つ獣人たちは、近現代の自然の消失により住処を追われ、人類の前に姿を現した。各国が共存のための対応に追われるなか、日本では獣人が獣人らしく生きるための獣人特区『アニマシティ』が設置される。

それから10年の月日が経ち、『アニマシティ』に17歳のタヌキ獣人・影森みちるがやってくる。普通の人間だったが、ある日突然タヌキ獣人になった彼女は「ここなら自由に生きられる!」と喜ぶが、ひょんなことからオオカミ獣人・大神士郎と出会い、『アニマシティ』にもこの街にしかない危険がたくさん潜んでいることを知る。

頑固な性格で過剰に人間を嫌う士郎とは衝突を繰り返しながら、みちるは怪しい女のマリーや、市長のロゼ、獣人生活協同組合のジェムとメリッサなど、たくさんの人々に出会い、それまで知らなかった“獣人”たちの生き様を学んでいく。そして、タヌキの少女とオオカミ男に生まれた絆は、やがて世界を変える鍵になる。

なぜ、みちるは獣人になってしまったのか。その謎を追ううちに、予想もしていなかった大きな出来事に巻き込まれていくのだった。

「獣人が獣人らしく生きるための獣人特区」なんて綺麗事が書いてありますが、獣人は人間に差別されていて獣人特区「アニマシティ」に押し込められているのです。

隔離政策、嫌でもアパルトヘイトを想像してしまいます。

人間の反応はこんな風に描かれます。

見たことあるような風景ですね。

そうです、お話の舞台は21世紀の日本です。わざわざ21世紀の日本を舞台にしてこんなヘイトデモのシーンを描くのですから、獣人のいる世界を通して現在の社会を描こうとしているのは間違いのないところでしょう。

・主人公みちるとパートナー士郎

さて、人間の女子高生だった主人公みちるは、ある日突然獣人になってしまいます。

獣人狩りと称して攻撃してくる獣人差別の過激派から、命からがら獣人特区「アニマシティ」に逃げてくるところから物語が始まります。

アニマシティでは狼獣人の士郎と出会います。

獣人は人間の姿にもチェンジできる設定です。人気の出そうなキャラクターですね!

・差別や犯罪を善悪二元論で語らない作品

士郎は人間嫌いです。人間と取り引きをして獣人特区を攻撃したテロ獣人にも容赦しません。

テロを起こしたシカ獣人のツノを折ろうとする士郎さん。

人間からの差別が原因で攻撃的になっていると思われるので彼に同情したくなります。が、ここで「人間が悪!」と切って捨てないのがこの作品。

これは役所で順番を待てず力尽くでどちらか先かを決めているシーン。人間だったみちるは呆れてしまいます。獣人には粗暴な人もいて、ルールは「力が強い方が勝つ」。21世紀の日本人には受け入れがたいルールです。

ここでヘイトデモの画像に戻ってプラカードの文字を見てみましょう。

「私の息子は獣人に殺された」と書いたプラカードを持っているオバちゃんがいますね?おそらく本当に殺されたのだと思うのです。

きっかけがあって差別が始まる。差別をされるから攻撃的になる。攻撃されるから差別心がさらに強くなる。差別の無限スパイラルです。

このように単純な善悪二項対立に陥らないようにする演出は他にも出てきます。

差別者である人間の行動は「近現代の自然の消失により住処を追われ、人類の前に姿を現した」と公式にあるので移民排斥の動きであると同時に、生活の習慣や見た目の違い、この作品では特に筋力の差もあるように見えますが、そこから来るであろう差別ともとれる演出です。

このようにどちらが善で悪なのか、正義で不正義なのか、見てる側を混乱させ、片側だけに感情移入させ切らない演出は他にも出てきます。

2話では獣人の世界で生き抜くために犯罪に手を染める女性獣人グループが出てきます。「男社会で生きるには仕方ないんだ」と言われ同情していると、その犯罪とは子供の人身売買だとわかります。

いや、わかるけど!それは受け入れがたい!

さらにこれを助けた士郎には「女子供は俺が守る」と『オス至上主義』全開に宣言されてしまいます。

犯罪から助けるのはいいけど!その男性至上主義はやめろ!

この作品は視聴者を気持ちいいまま帰してはくれません。

「やったー!」

と思いきや

「本当にそれでいいと思う?」

と突きつけてきます。

・一瞬でも差別者に共感し得るような演出の是非

差別者に一瞬でも共感し得る演出の是非はあると思います。少なくとも僕は6話まで見て、どちら側にも完全に感情移入し切ることはできませんでした。もちろん被差別側の獣人を中心に描いていますので、差別者が大好きになる演出はありませんけどね。

もし差別者側の人物に一瞬でも共感してしまった後、彼らの差別的行動を見たらどう感じるのか。「理解できてしまった自分もああなってしまうのではないか?」と自らの差別意識と向き合えるかもしれません。

単に「差別はアカン」と言うことはできます。当然それだけでも素晴らしい作品たり得ます。

ですがこの作品は僕個人の推測ですが差別者を打ち倒してハッピーになる作品ではないのではないか?と思っています。

この後に書きますが、差別がある「世界を変える」物語になるのではないか?そのためには差別者を単なる純粋悪、不正義を行う者として倒す(改心させる、存在を消す)のではなく、差別者を知ることで社会構造から差別を産まない世界にどう変えるのか、なんてことにまで言及するような深い作品になる予感がしているのです。

現実では「差別はいけないことだ」ということは、ほとんどの人が共有していることだと思います。それこそレイシストが「差別ではない区別だ」などとクソな言い訳をするほど共有しています。

そこから一歩飛び越える作品になるといいなあと思っています。

・「私は変わる、世界を変える。」

もちろん目の前の差別には全力で反対するべきなのは言うまでもありませんが、その背景や構造的な問題までちゃんと見せようとする真摯さがある作品だと感じます。

公式サイトのトップページにあるキャッチコピーは「私は変わる、世界を変える。」です。この作品は悪を打ち倒すことが主眼の物語ではなく、世界を、社会を、構造を変える物語になっていくのかもしれませんね。

「私は変わる」の部分も内面的なことだけでなく、外見も変わるという含みがありそうなことがオープニング映像やエンディング映像で示唆されます。

 YouTubeにはクレジット無しバージョンのOP映像とED映像が公式からアップされていますので見てみてください。曲もカッコいいですよ! スクショを使った連ツイで僕の解釈を書きましたので、興味があれば読んでみてください。

・ケモナー歓喜!無類に楽しい作品

ここまで書いてきたことを完全にひっくり返しますが、んな小難しいこと考えんでも無類に楽しい作品です!

獣人たちが縦横無尽に動きまくるアクションは痛快ですし、とにかくカッコよくてカワイイです。ケモナーな皆様は必見!

僕のイチオシは5話に出てくるジャッキーです。

この5話は獣人同士で野球をするだけの話しなのですが、あげだしたらキリの無いパロディとギャグの嵐で最高に面白いです。本筋とは逸れた独立したギャグ回として楽しめますので、ぜひ5話だけでも見てほしい!

地上波では関東が最速、5月6日(水)に5話放送の予定です。ぜひ録画予約を!

Netflixではすでに6話まで配信されていますので、加入してる人はそちらでも見てくださいね!

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・おまけ:『BNA』から連想される作品も見てステイホーム

もう見たよ!って人には『BNA』から連想される作品を紹介します!これ見て巣篭もり!

まず、獣人差別と言えば誰もが頭に思い浮かぶのは、細田守監督の
おおかみこどもの雨と雪
じゃないでしょうか?

「人間として生きるのか」それとも「おおかみとして生きるのか」 細田守作品の中では1番好きな作品です。

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東京の郊外の大学に通う花(はな)は、おおかみの血を引く《おおかみおとこ》「彼」と恋に落ちた。共に暮らし始めた二人の間に生まれてきた子どもたちは、「人間とおおかみ」のふたつの顔を持つ、《おおかみこども》だった。二人は、雪の日に生まれた姉に雪(ゆき)、雨の日に生まれた弟に雨(あめ)と名づけた。4人のつつましくも幸せな日々は...

からあげ速報管理人が繰り返し見てるらしいディズニーの 『ズートピア』 も思い浮かびますね!

この作品は人間社会を動物に置き換えているので人間は出てきませんが、差別を主なテーマにしています。『BNA』の獣人の街「アニマシティ」は動物たちの楽園「ズートピア」にヒントを得ているのかもしれません。

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動物が人間のように暮らす楽園、ズートピア。誰もが夢を叶えられる人間も顔負けの超ハイテク文明社会に、史上最大の危機が訪れていた。立ち上がったのは、立派な警察官になることを夢見るウサギのジュディ。夢を忘れたサギ師のニックを相棒に、彼女は奇跡を起こすことができるのか…?「アナと雪の女王」「ベイマックス」のディズニーが夢を信じ...

差別を善悪二元論で語らない作品で言えば
ヘイト・ユー・ギブ
がお勧めです。

黒人差別を、白人の彼氏がいる黒人の女の子、白人警察官による黒人への暴力に抗議する人たち、そこにいる黒人警察官、薬物の売買を探られたくないので警察への抗議を邪魔する黒人密売人などのキャラクターを配して善悪二元論に陥らない語り口になっています。

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『しあわせの隠れ場所』の製作スタッフが集結、無実の友のために立ち上がった女子高生の勇気と希望の物語。2009年カルフォルニアで起こった無抵抗の黒人青年を警官が射殺した「オスカー・グラント事件」をヒントに書かれたベストセラー小説『ザ・ヘイト・ユー・ギヴ あなたがくれた憎しみ』の映画化。

2月公開だったのでまだ配信になっていませんが、女性差別と貧困ゆえの犯罪というテーマなら
ハスラーズ
もお勧めです。

搾取する側の男性に対抗するための犯罪は許されるのか。考えさせられる映画です。ボディポジティブ映画としても見れますのでフェミニズムに興味のある方はぜひ。

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「早期配信価格適用期間:7月2日まで(予定)」幼少の頃に母に捨てられ、祖母に育てられたデスティニー(コンスタンス・ウー)は、祖母を養うため、ストリップクラブで働き始める。そこでトップダンサーとして活躍するラモーナ(ジェニファー・ロペス)と出会い、姉妹のように親しい関係に。2人は協力し合うことで大金を稼ぐようになる。しか...

BNA記事訂正文

「差別する側にも正統な理由があり彼らなりの正義が存在する」ととれるような文章ではないか?とのご指摘をいただきました。

全くその通りです。これは僕の紹介文の稚拙さによるもので、作品の質や演出方法は、僕にはそうは感じられませんでしたが、どう感じるかはぜひご覧になって感じていただきたいと思います。僕の紹介文の失態によって見るのを躊躇う人がいるとしたら本当に申し訳ないです。

例えプラカードにある文言が事実だとしても差別していい理由には到底なり得ませんし、個人の行動を出自や民族、外見などでくくり全体のこととして語ることは間違いです。そこははっきり恐ろしいこととしてヘイトデモのシーンも、これから放送される5話でも演出されています。

ヘイトデモのシーンはハッキリ差別者として描いていて、そこに正統性は描かれません。まだ地上波で3話しか放送されていなかったのが理由でそこを取り上げてしまいましたが、そんな書き方をした僕の紹介文の例の出し方が間違いであり、拙さであり、失敗だったと反省しております。

このテレビアニメは調べたところ12話放送する予定だそうで(完結するかは不明)今は6話まで先行放送している段階です。これからボスらしきキャラクターと出会うのかというところで、単純な善悪二項対立にせずに演出した差別問題をどんな表現で回収していくのか、どういうメッセージを送るのか送らないのか、なんてところが注目ポイントになると思っています。




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