俳優が所属する米労組ではエキストラにも日給2万円!芸能人の労働環境を改善するためにできること。

かとさよ

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時事・ニュース
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 今年、吉本興業に所属するお笑い芸人による闇営業が発覚した。そこから吉本興業が契約書を所属のお笑い芸人と書面で交わしていないことが明らかになった。また元SMAPでジャニーズ事務所を脱退した香取慎吾、草彅剛、稲垣吾郎、俳優ではのん(能年玲奈)、モデルのローラが事務所をやめてからテレビ露出が格段と減ってしまった。ジャニーズ事務所に関しては独占禁止法違反につながる恐れがあると、公正取引委員会から注意が入ったようである。

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 日本ではタレント業、俳優業などで仕事をしている方々の労働条件の問題は置き去りになっている。所属事務所との委任契約によって個人事業主と見なされているからである(芸能プロダクションの中には所属タレントと雇用契約を結ぶ会社もある)。個人事業主であるタレントは所属事務所から事業収入(報酬)を受け取っていると解釈されているのだ。

 だが事務所と所属タレントの力関係により対等な契約を結ぶことができずに、不利な契約に判を押さねばならない状況にあるのが、今の日本の芸能界の現状だ。その委任契約は『奴隷契約』だという声もたびたび耳にする。

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 海外では俳優業の労働組合があり、特にエンターテインメントの国アメリカでは米労働組合SAG-AFTRAなどが俳優の待遇改善するための取り組みが盛んである。報酬や労働環境などの条件を整えることで待遇悪化にも歯止めをかけている。

 SAG-AFTRAの労働協約は以下に通りである。
米俳優組合(SAG-AFTRA)の労働協約(製作費250万ドル以上の劇場映画の場合)
※最低報酬の保証
 1日稼働の出演者……一日1005ドル(約11万円)
 台詞が5行を以下のエキストラ……一日174ドル(約1万9000円)
※1日8時間労働。残業代は累進加算
※連日稼働の場合、各日12時間の間を空ける
※撮影開始6時間以内に食事休憩
※撮影が5日超える場合、連続稼働は5日までで週休二日
※1000マイル(約1600キロ)以上の異動は原則ビジネスクラスを利用。
※ヌードや性的な場面の撮影がある場合は最初のオーディションなどの際に伝える。当該のスチール写真は本人の許可なく作成してはならない。
※DVDやネット配信での二次利用料の保証
※規約違反があった場合、プロデューサーは罰金
2019年11月18日朝日新聞 『俳優を守る労組 米国先行』



 日本ではボランティアが多いエキストラにまで報酬を規定するのは驚きであった。この労働協約によって助かるのは何も俳優だけではない。朝から晩まで撮影するということがなくなるため製作者側のスタッフの労働環境も守られるのである。



 日本にも日本俳優連合というものがあるが、これは個人事業主の集う協同組合形式であり、ストライキの権利はない。スト権ストというやり方もあるだろうが影響力は推して知るべしというところだ。だが最近になって団体交渉を申し込むことで、撮影中にケガに対する補償問題を解決したり、俳優のための労災保険の広報活動の取り組みを進めている。

 また、人気俳優の小栗旬氏がこの状況を打破しようと、俳優のための労働組合を結成しようという動きがある。では視聴者、消費者である私たちが彼らのためにできることはなんだろうか。

カリギュラ [ 小栗旬 ]



 ただただ、消費をするのではいけないという心構えである。

 今夏、佐野サービスエリアでストライキ騒動が発生したが、会社側が応援部隊を出向させ悪質なスト破りをした。ストライキが終わったものだと錯覚して、佐野サービスエリアを利用した方もいるだろう。もしかしたらそれによってストライキを起こしている方々の生活基盤を失わせることになったかもしれない。

 声を小さくあろうと、気が付いたのであれば彼らの主張に耳を傾け、それが正当と思うのであれば提供しているサービスを利用しないことが彼らの訴えを叶えるための助力になろう。たとえば俳優業・タレント業ではその芸能プロダクションに所属している方々の出演する映画や番組を視聴しないことや、CMがあればその製品の不買、彼らの悲鳴を拡散することが芸能プロダクションの痛手になる。どこまでやればいいかの線引きは難しいものではある。

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 だがどこかの業界で労働環境が改善されれば、回り巡って自分の職場での労働環境も改善になるということは、先に挙げたSAG-AFTRAの労働協約により制作陣スタッフの労働環境が改善されたことをみれば、わかることだ。


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