文学は美味しい!? 文学と手土産のマリアージュ『おもたせしました。』

織田ともか

サブカル
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日本文学に触れたくても、何から手をつけたら良いのか迷っている方は多いのではないかと思われます。

 アクタガワリュウノスケとか、ダザイオサムとか、「名前は知ってるんだけど、どんな人たちだったんだろう。何を書いた人だっけ…」と記憶を辿るそこの貴方! そんな貴方に是非お勧め致したいのが

『おもたせしました。』(バンチコミックス・全3巻)! 

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 美味しい手土産と一緒に、文学を美味しく頂いてしまいましよう!

 仕事柄、得意先や友人知人を訪問する際には手土産を欠かさない主人公、轟寅子。彼女が選ぶ手土産の条件は「自分が食べたいもの」。決してご相伴(おもたせ)にあずかる為ではない……決して。

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 例えば壺に入ったテイクアウトのおでん、例えばドライフルーツを使った断面も鮮やかな羊羹、またある時は冷めても美味しい焼き鳥、etc…。

 更にこの作品のすごい所は、登場する手土産が実際に買えてしまうというところなのです。そう、実在する商品なのです。

【例えばこちら】

★送料無料 絶品!特製ロティサリーチキン国産若鶏丸ごと1羽丸鶏 ブランド鶏肉 鳥肉 ローストチキン パーティー 女子会 誕生会 クリスマス オードブル ディナー お取り寄せ 贈り物 お土産 ギフト バーベキュー BBQ グルメ漫画『おもたせしました。』掲載



 美味しい手土産を食しながら語られる文学の薀蓄の波が押し寄せて、目(ビジュアル)も頭(知識欲)も満たされてしまう欲張りで幸せな漫画です。

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 「呼きつねのおいなりさん」が手土産の回では日本橋界隈の移りゆく景色を惜しみつつもその面白さを味わう田山花袋の心境が紐解かれ、海外に留学する事が決まった友人と「久右衛門の鯛茶漬け」味わいながら、同じく海外に留学した事のある夏目漱石や森鴎外に思いを馳せて。

 「スモークドナッツ」とビールを堪能しながら正岡子規記念球場で彼の人生について語りあい、手掴みで大胆に鶏肉を頬張る女性に太宰治の「斜陽」の「お母さま」の面影を重ねてしまったり……。

 文学から食へ、食から文学へと、寅子の思考は実に柔軟で鮮やかです。「恋愛をしない人はいても、食べない人はいないですからね」(寅子)……なるほど、グルメ番組やドラマや漫画の強みはそこにあったんですね!!

 沢山の手土産が紹介された中で、私が「これだけはいつか食べたい!」と思っている商品は、2巻に登場する「渋谷チーズスタンドの東京ブッラータ」です! 曰く「モッツァレラの生地でクリームと繊維状のチーズを巾着にした、幻のフレッシュチーズ」! そして食べた寅子の感想が「生の乳や! 乳よりも乳や!!」……もうこれは食べない訳にはいきません。

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 そんなとろんとろんな食感で寅子が思い出した文豪が「谷崎潤一郎」。「女性と食べ物の記述がとろんとろん」。これも谷崎文学を読まない訳にはいきませんね!

 毎回こんな事をされたら、食べたいものが増えもします。読みたい本が増えもします。全くもって罪作りな作品です……。

「おもたせしました。」全3巻、とにかく全てがこの調子で迫ってきます。

 美味しいものを探したい方、とにかく薀蓄を頭に詰め込みたい方、読みたい本を見つけたい方、年末年始のお休みに是非どうぞ! きっとこの本から、また新しい世界が広がってくる事間違いなしです♪

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