映画「新聞記者」は駄作な上にアベガー映画でパヨクの僕でもうんざりした理由

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 今年の映画、今年の内に

 今年、政治クラスタを中心に話題になった映画といえば「主戦場」ともう一つ「新聞記者」です。どんな映画なのか、公式のイントロダクションを。

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権力とメディアの“たった今”を描く、
前代未聞のサスペンス・エンタテイメント! 一人の新聞記者の姿を通して報道メディアは権力にどう対峙するのかを問いかける衝撃作。
東京新聞記者・望月衣塑子のベストセラー『新聞記者』を“原案”に、政権がひた隠そうとする権力中枢の闇に迫ろうとする女性記者と、理想に燃え公務員の道を選んだある若手エリート官僚との対峙・葛藤を描いたオリジナルストーリー。
主演は韓国映画界の至宝 シム・ウンギョンと、人気実力ともNo.1俳優 松坂桃李。

 もうサブスクリプションでも配信されているし、今年の映画は今年の内にと思って見たのですが、これが酷い出来。反安倍クラスタのガス抜き映画にしても酷いです。話題になってた時はいい評判ばかり流れてたような…。どう酷かったのかこれから解説していきます。

 作品の質と、努力や苦労の量は比例しない  その前に褒めるところもありますので先に言わせてください。まず、このテーマを一流の役者で公開できたこと。これに関しては称賛したいです。

 こんな直接的な政権批判の映画を松坂桃李や本田翼を出して劇場公開する資金集めは相当大変だったろうと思います。そして、出た役者の方々は風当たりが強かった人もいただろうと想像します。それでも出演したことに敬意を表します。

 この記事は映画を作ったこと、それ自体を否定するものではありません。しかし、百田尚樹の「日本国紀」の時にもツイートしたことがあるのですが、努力したことと作品の評価は別です。どれだけ頑張っていても駄作は駄作。逆にどれだけサクっと撮っていても名作は名作なのです。

 この映画ははっきり駄作です。ですがこのテーマを映画館で一流の役者で上映できたこと、その価値を否定するものではありません。

映画『新聞記者』予告編

酷評1 とにかく暗い!


まず冒頭、反安倍クラスタならニヤニヤすること間違いなしのネタがこれでもかと放り込まれます。原案の望月衣塑子と前川喜平本人が映画内のテレビに出演しながら政治報道を紹介し、安倍政権批判映画なのだなと示されます。ここはまだ楽しい。

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 問題はここから。

   杉原(松坂桃李)の勤める内閣情報調査室含む官僚の仕事場がなぜかめちゃくちゃ暗い。そして「この国の民主主義は形だけでいいんだ」などの分かりやすいセリフを吐く悪のボス官僚、多田(田中哲司)。多田の支持の元、くら〜い部屋にPCがズラっとならんで政権擁護ツイートや、政権に反対する人を誹謗中傷するツイート書き込み続ける「ネトサポ」のみなさん。この職場環境なら視力低下したら労災認定が受けられそうです。

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杉原(松坂桃李)
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悪のボス官僚、多田
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暗い内閣調査質に並んだPC。ツイートし続けるネトサポのみなさん。
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いかに職場がくらいかよくわかる画像


 パヨッパヨのアベガーの皆さんの脳内を具現化した演出。陰湿な悪の組織が暗い部屋で悪巧みをしているのではないか、という想像。陰謀論の強化に繋がる嫌な演出です。


 その後、伊藤詩織さん役らしき人が出てきて記者会見するのだけど、これも暗い。暗い会見場に、なぜかピンスポットライトを浴びて会見する伊藤詩織さん役らしき人。こんな記者会見見たことありますか?コント?ちなみにこの話、回収されずに放っておかれます。

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伊藤詩織さんっぽい役の記者会見映像


 もうとにかく全体的に暗いです。昼間に仕事してても不自然に暗い。暗いところで悪いことしてますよ〜って演出なのでしょうけど、稚拙な印象操作すぎて再現ドラマのレベルです。少なくとも自伝本を原案としたサスペンス映画の演出としては誇張しすぎで笑ってしまう。

 いくらパヨクと呼ばれがちなアベガークラスタだとしても、これで喜んでいるようではネトウヨ陰謀論を笑えません。あれでは官僚は悪の組織。政権交代してもあの組織がある以上、悪の枢軸国になってしまうのでは?

 今の官僚に憤る気持ちも分かりますが彼らは所詮公務員です。誰の支持で動いているのか、誰を守るために仕事しているのか、彼らは自分の意思決定でどこまで答弁できるのかできないのか、その辺りの思考停止を促す危険な演出だと思います。

酷評2 危機管理意識が低すぎる

 さてここからネタバレ入ります。

 これから見る人は注意してくださいね。

 官僚の杉原(松坂桃李)と新聞記者の吉岡(シム・ウンギョン)が道で話すシーン、2人とも内閣調査室からマークされてるので尾行されてないか確認するのですが、驚くべきことにキョロキョロした後、そのまま並んで歩きながら道で話し始めてしまいます。

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吉岡(シム・ウンギョン)


 杉原の帰り道じゃないの?

 同僚に目撃されるや〜ん!  この脇の甘さはラストシーンまで続きます。内部告発を記事にした吉岡が内閣調査室から警告の電話を受けた後、杉原に会いに国会議事堂に会いに行こうと走り出してしまいます。杉原が内部告発者だと内閣調査室からバレたのかどうか吉岡は知るはずもないのですから、官僚と内部告発記事を書いた記者が国会議事堂の前で会っていたらどうなるのか。ラストシーンまでがっかりさせられます。

酷評3 2週間前に届いていた遺書


 なによりも度肝抜かれるのは、内部告発も終わり、奥さん(本田翼)と杉原が自宅に帰ると、内部告発のきっかけを作って自殺した神崎(高橋和也)の遺書が郵便受けにある事!

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自殺した神崎
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自殺の瞬間
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杉原の妻(本田翼)

 内部告発に至るまでには、神崎はなぜ自殺したのか探るために神崎の奥さんに会いにいき、机の引き出しの鍵を託され、書類や本の付箋をヒントに推測して、杉原が同僚にバレるかバレないかハラハラしながら証拠掴んで、脅されながらもなんとかかんとか内部告発をスクープするのです。

 それ、遺書に全部書いとるやないか〜い!2週間郵便受け開けなかった(セリフでいうので確定です)杉原の凡ミスやないか〜い!

新聞記者応援上映があったら、神崎さんは何で自殺したのか、何に悩んでいたのか探るシーンで

「杉原!自宅帰って!」

「杉原!郵便受け見て!」

 って叫ぶわw

まとめ

 ここまで書いてきたようにまず映画として駄作です。脚本が悪いです。また、日本映画で政治をどう語るかに一石を投じるにしても陰謀論を助長しすぎる恣意的な演出です。

 スピルバーグを引き合いに出すのはズルいかもしれないけれど「ペンタゴン・ペーパーズ」を見て出直していただきたい。過去の話を語りながらちゃんと現政権批判になっていて、さらにしっかりエンタメしている見事な作品です。

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 以上、長々と書きましたが「新聞記者」は、映画ファンとして見てもTwitter政治クラスタとして見ても駄作と言わざるを得ない作品でした。「パヨク」と呼ばれがちな皆様におかれましては、こんな映画で溜飲を下げてる場合じゃないですよ!と言いたいです。

 監督、スタッフ、演者の皆様、お疲れ様でした。繰り返しますがこのテーマで劇場公開した努力には最大限の敬意を表します。次作に期待していますよ!

twitter.com/TISM06235734/status/1208512252011134977

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