YouTubeやニコニコ動画などの動画サイトにおいて嫌韓、嫌中を掻き立てるような動画に埋め尽くされていたら、中身を見ずとも韓国や中国に不快な感情を抱くことだろう。
事実に基づかずにただただ嫌悪感を煽り立てる動画の内容も問題だろうが、一番危険視しなければならないのはノンポリに影響を与える、「中身を見ずとも」の箇所である。
たとえば本屋に「タバコは体に良い」という内容の書籍ばかり並んでいたとしても、「タバコは体に悪い」という事実は決して覆ることはない。しかし人によって「タバコは体に良い」という表紙、タイトルを多く目にしたことによって、たとえ良いとは思わなくとも、「あれ、どうなのかな」と今までの常識を疑ってしまう人もいるかもしれない。
これはあくまでタバコというものの認識が体に悪影響だと知れ渡っているからである。しかしだ、もしそれが「日本はスリーパーセルが多く存在している」という今まで聞いたことがないが不安を掻き立てるタイトルであったらどうだろうか。もしそれが「中国が北海道を狙っている」とパッと事実を確認することができないタイトルであったらどうだろうか。それらが本屋をワンコーナーを占領していたら。

政治や国際情勢、歴史に興味がない人はその本をレジに持っていくこともなければ、立ち読みさえしない。だが中身を読まなくともだ、意識せずともタイトルが視界に入ってしまうことこそ問題なのだ。多少異なるだろうがサブリミナル刺激を想像してもらうと、その危険性は理解できるだろう。
また人は情報を事実かどうか判断する場合において、どちらの意見が多いかに頼ってしまうことがある。「欠史八代は実在していた」という大衆雑誌が20冊、「欠史八代は実在していない」という論文が1冊あれば、たとえ「欠史八代は実在していない」が事実だとしても、人はどのように判断するのか。(※欠史八代とは天皇の系譜には存在するが事績が記されていない八人の天皇。歴史学において実在しないという考える見解が有力)
興味があれば中身を読むだろう。後者がより根拠立てており、しっかりとした参考資料に基づいて検証いるため、判断を誤ることはないだろう。
しかし興味がなければ読むことさえしない。なんとなく数が多い「欠史八代は実在していた」が正しいのかな、とぼんやりと思い始めるのである。
もしその上でYoutubeなどの動画サイトにおいて、「欠史八代が実在している」などというタイトルの動画が多ければどうなるのだろうか。確証に近い事実として認識してしまわないだろうか。

これが日本の現状である。
書籍にしろ動画にしろブログにしろ、視界に映り込む事実を事実だと知らしめる『タイトル』の数がまったく足りないのである。
からあげ速報を立ち上げたのはそれが理由だ。
デマは論外であるがクオリティについては次の段階の話である。10ある『タイトル』の内、しっかりした内容のものは1つか2つあれば十分だろう。とにかく『タイトル』を量産することこそ急務であるのだ。
だからこそ1月中にからあげ速報のフォロワーが5000にならなければ引退という無謀な賭けに転じたし、今年中に月間50万PVを目標としている。
アフィリエイトをつけている理由も、こんなからあげ速報のようなものでもほんの少しでも稼ぐことができるとなれば、発信する人も増えるだろうとの狙いである。また寄稿をして頂いた人に雀の涙程度だろうとも謝礼を支払えるようになりたいからという理由もある。
改めて宣伝させて頂く。
主張したいことはあるがブログの管理が面倒である、月に一つ二つの記事ではアクセス数は少ない、周りの目があり言いたい事が言えないなど、それが高い敷居となり発信をためらっている方々からの寄稿を募集している。
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。どうぞ今年もよろしくお願いいたします。
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