ミルグラム(アイヒマン)実験 人が権威に服従する時

朔海あかり

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コラム
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 ミルグラム実験をご存知だろうか。

 アメリカ、イェール大学の心理学者、スタンリー・ミルグラムが1962年に行った心理学の実験だが「アイヒマン実験」とも呼ばれており、その名前で認識している人も多いだろう。

 ナチス独裁政権下で大量虐殺をしたアイヒマンは、逃亡先の南米アルゼンチンで、妻の誕生日には花束を贈るようなつつましやかな生活を送っていた。拘束後裁判で明かされたそういったアイヒマンの性格は残忍な大量殺人者ではなく、ごく一般の公務員であった事実に衝撃を受けたミルグラムが、権威あるものからの命令に人はどう反応するのかと興味を持ったことが実験のきっかけになったという。(※アイヒマン裁判の翌年に実験は行われている)

 実験の内容はこうだ。


 被験者を「記憶に関する実験」という偽の実験で募集し、応募者の教育背景が偏らないよう、小学校中退者から博士号保持者まで幅広い被験者を選び、教師と生徒に振り分ける。

「体罰(苦痛)は学習に有益かどうか」

 実験の内容をそう告げられた被験者たちは皆、最初に15ボルト(軽い衝撃を感じる)の電流を体験させられる。そうして、生徒側の者は個室に、教師役は別室で博士を思わせる「白衣を着た」人間と二人になり、インターフォンでやり取りをする。教師の質問に間違えば、生徒へ教師が電流を流すスイッチを押す。

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 電圧のスイッチは9段階が設定されていた。15ボルト“軽い衝撃”と書かれ、電圧のボタンは75、135、195、255、315、375ボルトとあり、それぞれに電圧を受けた時に体が感じる反応が書かれている。375ボルトは“危険で苛烈な衝撃”と書かれているが、残りの二つ435ボルト、450ボルトのスイッチには何も書かれておらず、不気味な空白がある。

 教師は生徒が質問に間違うと、段々と電圧のスイッチを上にあげ、生徒は電流を流された後に、また次の質問に答える。

 ――と、応募者は信じ込まされるのだが、実際は振り分けの段階で生徒は実験者側が用意した役者になるよう、応募者は全て教師になるよう振り分けられており、教師が電流のスイッチを入れても電流は流れず、ボタンが押されると、役者が事前に録音した声が教師側に流れるようになっている。

 実験をする際、ミルグラムは、イェール大学で心理学専攻の4年生14人と、同僚たちに被験者はどこまで電圧を上げるのかとアンケートをした。生徒も、ミルグラムの同僚たちも、一定以上の強い電圧のスイッチを押す者はごく少ないと答えていた。ミルグラム自身もそう考えていたようだが、実験の結果は予想に反していた。


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